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Salut Alger 地中海の風に吹かれたい/猫と沙漠とアラブ馬 Roving in Saudi Arabia

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復活祭恒例ツアー/2006年4月12日(水)〜15日(土)

【キングソロモンの金鉱とズベイダ女王の巡礼路】
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復活祭の三連休、どこへ行こうか迷ったあげく、先月のRRRミーティングのレクチャーで聞いた金鉱へ行くことに。しかーし、金曜は入場不可とのこと。でも、そのぶんたっぷりと火山地域と水たまりを楽しんだのだった。お車どろどろ…。
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前日:日没頃にチェックポイントに集合の予定が、給油とコーヒーブレークを兼ねて次のガソリンスタンドでのランデヴーになった。わくわくドキドキの3台5人。ロングドライブ初参加の若いCちゃんは、車に音楽がない…。気の毒だけどたくさん考える時間ができたって。10時半くらいまで高速道路をひたはしってから、去年と同じ岩陰でキャンプ設営。車中でたくさん食べたので、あとは寝るだけ。
第一日目:
今年は違うルートで行くのかなぁと思っていたのに、やっぱり去年と同じ。高速のガソリンスタンドで給油、ジェリー缶3つも一杯にしていざ出発!
高速を外れると、見渡す限りの平原。これくらいは自分で運転して、とか言われて火山岩が始まるところまで私がハンドルを握る。水たまりにも「行け〜!」、「止まるなーっ」とか言われて突っ込んでしまった。スプラッシュ! 
雨上がりみたいな水たまりの景色かと思うと、真っ白く塩がふているところもある。こんな砂漠で塩ふくなんて、またまたアラビア半島はかつて海だったという証明? 
去年と全く同じ場所でランチ。男っていうのは結構保守的か? 食後にうろついていて、ペリドット発見! 去年は全然気がつかなかったのに。
ランチ後は、これまた前回と同じ洞窟へ。閉所キョーフショーの私はもう絶対に入らないことにしてるから外で待つ。
で、その後は、また去年と同じく1つ火口をのぞいて、それから固い砂地で大回転。今年はビデオカメラにばっちりおさめた。
ひと暴れしてから、今夜のキャンプ地であるボルケーノ#6へと向かう。途中、キャンプファイヤー用にぴったりの枯れ木を見つけ、斧で小枝をはらってルーフラックへ。一日目だから、元気だわ。寒くないから火はどっちでも良いと思ってたんだけど。ま、好きにやらせておく。
噴火口近くなってくると、ゴツゴツの火山岩が多くてちっとも早く走れない。と、そこへベドウイントラックがやってきた。C君に何か言っているらしい。戻ってみても話は通じないけど、私(女)が助手席にいるのを確認したら行ってしまった。男ばかりだと怪しまれるのよね。
いよいよ懐かしの火山No.6へ到着。それぞれが岩で囲われたお部屋へチェックイン、荷物を片付け、暖炉をこさえてほっとひと息。
でも何だか空が暗くて雲行きが怪しい。早めに晩ご飯にしたほうがいいよね〜と、私が食べ終わった頃から本格的にゴロゴロ・ピカピカいいだして、大粒の雨まで落ちてくる始末。あ〜あ。見渡す限りの空中に稲妻が走って、ごろごろがっしゃん、まるで音と光の大スペクタクル・ショーだわ。テントの中までピカピカ光るんだから、お〜怖い。

第二日目:
さて、翌朝。
AとRはいつもコッドで寝ているんだけど、昨日はどこで寝たのかと思ったら「車の中」とのこと。結構快適だったらしい。雨の時はやっぱり、テント持ってて良かったと思うわ。今日はイースターってことで、Rのアイデアで彼女が持ってきたチョコ卵で、男たち3人にスプーンレースをさせる。こーゆー時、男は真剣になるから笑えるわ。最初は手に持って走ってレースしてたのに、2度目は車に乗ってのレース。だんだん白熱していくんだもんね。
朝のお楽しみが終わったところで、今日はいよいよキングソロモンの金鉱へ行く日。
衛星写真ではまっすぐな一本道のはずなのに、なんで迷うの?という私たち。実はこのあたり、結構村が散らばっていたりして交通量が多い。だから道も多いっていう訳なのよね。GPSを頼りに進む。迷った割にはあっけなく昼前に金鉱の町へ着いてしまった。
で、金鉱はどこなの?って誰も知らない私たち〜。遠くからでも見るからに金鉱という山と設備を目指して行く。一番大きな山の向かいに、古い金鉱の入り口らしいものがある。確かに金が採れるのだろう。金曜だというのにトラックやら何やら、車が多い。こんな砂漠の真ん中の町なのに妙に活気があるのがかえって不気味だったりして。
今日は入れないのを分かっているから、素直に田舎道を南下する私たち。この辺はかつて、ズベイダという女王が造らせたメッカへの巡礼路。この女王さまってば、イランかイラクの人らしい。巡礼の旅に困らないよう、20kmおきくらいに井戸を掘らせて、らくだや人が水を飲めるようにしていたらしい。
と、そこへ見覚えのある車、見覚えのある顔とすれ違う。向こうは手を振ったけど、私たちに気づいているわけではなさそう。夫は追いかけて行って「やあ!」。マダインサーレで会った、ジェッダ在住のカップルだ。なんという偶然。ウエイポイントを交換して待ち合わせしたって会えないことが多いのに、いきなり砂漠の真ん中で再会するなんて。で、ちょうど昼だしと一緒に木陰でランチ。AやRとは長年の知り合いらしいけど、いつも一緒にいる私たちもかなり砂漠に入れ込んでいるってことで仲間意識が高まった。向こうも3台、日暮れまでに帰宅の予定とかで、速攻で食べて速攻で行ってしまった。またどこかでこうやって出会うんだろうか。面白い。
さて、私たちも今日の目的地、ワーバクレーターを目指さねば。途中、水たまりがいーっぱいあって、男ゴコロをくすぐって仕方がないらしい。同じ水たまりで何度も何度も水しぶきをあげつつ進むから、ちっとも目的地に行き着かない。
ちょっと深めの水たまりを走り抜けた後、急にギャロッパーのエンジンがかからなくなって慌てた。水遊びのし過ぎだよ〜。このままリヤドまでけん引されるのか?と思ったけど、他車に引っ張ってもらったら、パンパンと爆ぜる音をしつつもエンジンはかかった。やれやれ。
結局、クレーターは明日の朝行くことにして、直接ワーバ北のキャンプ予定地へ行く。風が強くてなかなか良い場所が見つからない。一旦車を下りて、徒歩で散策。具合よく「ほぼ」岩陰が見つかる。今日は皆、最初からテント設営。雨降りそう…。AとC君がやたら話し込む。Rは静かだ。明日はもう帰らなくてはいけないなんてウソみたい。今夜は初めてキャンプでお米からご飯を炊いた。水の分量もかなりいい加減でも、焦げもせずふっくら炊けたのにはビックリ。

第三日目:
今日は昨日までとはうってかわった良い天気。クレーターもはっきり見える。ゆっくり朝食を取って、いざワーバ! 途中、ガイドブックにあるように湖ができているのを発見。今だけ限定の大っきな水たまりなのよね。
久しぶりのクレーター、妙に塩の部分が濃く大きく、そしてまわりには緑が瑞々しい。男たちは何のためらいもなくクレーターの底へ下りて行く。私は今回、車の見張り番というのを自主的に買って出て(だってメンドクサイんだもーん)、お留守番。Rは忙しく拾い物に精が出る。
このクレーター、穴が大きすぎる! 人間が下りて行っても、私には見えないのだ。
男3人、あまり疲れたのか無線連絡で「上りはキャメルトレイルで見張り小屋方面へ出るから迎えに来て」だって! いーけどー、誰かに私が運転してるの見つかったらどーすんのさ? サウジ人だってこの頃はたくさん観光にやって来るのに。見つかったらケーサツ沙汰だせ〜。でも、ここでヤダ!と言ってしまっては女が廃る…と思って、Rとくっちゃべってからそろそろ上に着くかなって頃にダッシュして迎えに行く。車だと5分くらいで行けてしまうのよね。見張り小屋のフェンスの前って言ったのに、まだ来てない。すぐに移動すれば良いのに、私は素直な犬のごとく、フェンスの前で待つ。
と、小屋守のアフガン人がやって来る。挨拶はアラビア語でかわせても、あとが続かないのよね。どーやら夫たち3人を待っているってのは分かってもらえたらしいのだが、
「茶でもどーだ?」
「水はあるか?」
の繰り返し。今このオヤジに水をやってしまったら自分たちのがなくなってしまうので、「夫が全部持って行った」とウソこいてグラノーラバーを1本進呈する。が、それでも行かない。30回くらい握手を迫られ、お茶に誘われる。考えると、やっぱフェンス前で待つべきではなかった。だって私ってばタンクトップ着てるんだもんね。ほとんど裸と同じじゃん。仕方ないから移動しよう…と思ったところへC君が到着! 地獄で仏ってこーゆーこと? ふ〜。
一旦C君と彼の車を取りに戻って、2台で戻る。オジさんたち、もっと頑張ってよね。
さて、あとはリヤドに帰るだけ。
3台揃ってクレーター南、舗装道路の終わる地点で記念撮影。その後、村の入り口付近にあるターキッシュフォートを見学。いつもながら、なんでこの国ではオスマントルコ時代の建物はゴミ捨て場になってるんだろうと思う。
岩山を見ているうち、うまい具合にランチスポットが見つかる。最後の休憩タイムだけど、早々に切り上げてまたひた走る。
メッカ・ダンマンの高速へ入った途端、ギャロッパーが変な音を発しだした。う〜ん、もう! いつもこれだからイヤになる。リヤドまでけん引か、それとも搬送車の世話になるのか…と思いつつも、なんとか走るから不思議。
途中、レイクカララのピンク・ガソリンスタンドで給油、お店をひやかそうと中に入ったらエアコンプレッサーが安かったので買ってしまった。あの店は品揃えが良くて楽しめる。
ここでお別れを言って無線機を回収。この次はどこへ行こうかとそれぞれが思っているのだろう、なかなか車に戻れない。今回のメンバーってば最強かも。気心の知れたAとR、そして初参加のC君は若いけど、何でもよく気がついて、すっすと動くいい子だもの。
 帰宅は夜8時ちょっと前。思いっきりトレッキングなんてして、それから800kmも高速走行なんてするから、疲れただろうね。でもまた行こうね!
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by Maadienne | 2006-04-16 18:54 | Hijaze-vous?

2003~2007年サウジアラビア生活体験日記と沙漠の旅ログ& 2012年~アルジェリア幽閉生活徒然日記


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