人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Salut Alger 地中海の風に吹かれたい/猫と沙漠とアラブ馬 Roving in Saudi Arabia

maadienne.exblog.jp ブログトップ

ファントム・ペイン

ファントム・ペイン_b0038735_147617.jpg

今月はまるまるひと月、病院通いをすることになってしまった。
診察室の雰囲気が好き、消毒液の匂いが好き…なんていう病院フリークの
ワタクシ的には、嬉しかったりする。
が、今月はラマダン、〆切、オフロード、アラビア語のクラスなどなど、
諸事が重なってちょっとしんどかった。

ラマダン中はほとんど昼夜入れ替わりのようになるから、病院の予約も夜10時とか、勘弁してよ〜という時間帯だったり。
検査結果も無くされちゃうし(結局出て来たけど)、
検査準備に必要なお薬も薬局になくて、街中をかけずりまわったり。
「もうあと1軒だけ行こう。これでなかったら、私は日本に帰るから!」
なんて担架きって最後の薬局へ行ったら、そのお薬があった…。
イロイロあるけど、最終的に辻褄があってしまうという、アラブの鉄則通りの結末。

で、ひと月もかかって何が分かったのかというと、
どうやらどこも悪いところはないらしいということが分かった。
それならどーして痛むんですか?という素朴な疑問が湧くけど、それはもう
「痛むから」
としか言えないみたい(あんた、患者をおちょくうとるんですか?という感じ)。

例えば、片足切断とかして足が無いはずなのに踵が痛いとか膝が痛いとか、
そういう痛みを「ファントム・ペイン」というのだそうだけど、私の場合も
取ったはずの胆嚢が痛む訳ないよねってことでそーゆーことになってしまった。
病名を付けるとしたら、胆嚢摘出後症候群というらしい。
胆嚢を全摘出した患者さんには「とてもよくある」症状ですって。
残りの人生、私はこの痛みとずっと付き合っていかねばならぬ運命なんだ…。

奥歯のクラウンもとれちゃったし、良いコトなし。
ラマダン月のリヤドとほほ体験でした。

*写真は、去年入院したときのKDM病院の病室。
 トイレ、シャワー付きのお部屋は、まるで5ツ星ホテルのような快適さでした。
by maadienne | 2005-10-31 01:45 | 閑人的日常生活

2003~2007年サウジアラビア生活体験日記と沙漠の旅ログ& 2012年~アルジェリア幽閉生活徒然日記


by maadienne
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31