尻切れとんぼ的、本当に本当の最後の旅/ 2007年8月24日(金)
【フレイミラ】
沙漠へはもう行かないと思っていたのに、前日のディナーでいきなり決めてしまった最後の旅。
どこへ行くのかと思ったら、フレイミラへ化石探しだって。
どうせなら、サウジで初めて行ったワーディニサへ行けば良いのに…と思ったけど、決めたのは夫だし。
本日は5台8人。新旧プラドが3台、日産サファリ君、陸ロバ君。
ハマー君は出国準備がやっと整い、もうお砂が付かないようにお留守番。憧れの2007年型プラド君をレンタルした。
8時半にDQスタバへ集合、朝食を取りつつおしゃべりに花が咲く。
このスタバ、リヤドで唯一男女混合で座れる店だったのに、急にシングルオンリー(男性専用)になっている。仕方がないので、私は車の助手席でシナモンロールの朝ご飯。
メッカハイウエイを西へひた走り、チェックポイントを抜けた最初のエキジットでダルマ方面へ向かう。
ツキノモノのためにしんどいのに。勘弁してくれよ…と思うのだが、そんなことはこれっぽっちも猶予してくれないのがオフローダー。来なければ良かったかも。
最初のストップは、石が不自然に積み上げられた場所。
これは壁か?と思うような長さ。遠くにタイタニックロックが見える。
なぜか皆、化石拾いに夢中になってるけど、化石の谷はここではないんですけどお…。
次はやっと、化石のワーディ。
思えば、谷を抜けられないかなあと思って、何気に入って行ったワーディで化石がいっぱいあるのを見つけたというフレイミラ。去年の今頃は、キツネを追いかけたんだっけ。帰り道では夕立にあったし、かなり異常気象な夏だった。
私は皆より一足先にワーディの奥まで行き着いて、速攻で折り返し。
どーして今日は皆、そんなにゆっくりなんだろうかと思う。
最近のリヤドは、昼間もそんなに暑くないと思っていたけど、さすがに今日は暑い。木陰で休憩していても、暑い…。
ようやく皆が戻って来たと思ったら、いきなりガジーボを広げる陸ロバオーナー。
木陰へ移動すると思ったのに、化石の谷でランチするのは初めてだ。
あれこれおしゃべりしながら食べつつ、私は気もそぞろ。
もういつものオフロードグッズは何もなく、スタバのサンドイッチに箱入りジュース。
お手拭きも、ゴミの袋もなく、せっかく凍らせてあったカプリソーネは冷凍庫に入ったまま…。
意味ないぢゃーん!
私が転勤後の話を始めようとしたら、風がすーっと吹いて、ガジーボが飛んでしまいそうだった。それって、もうランチタイムはおしまいにして、出発しなさいってことだったんだろうか。
さてお次は、ターキッシュフォート。
小高い丘の上に、石の建物が見える。その西側の谷には、日干しレンガの家。
もうかなり朽ちているのだが、井戸もあるし、風を抜けさせる煙突もあって面白い。
そして、東側には、これまた日干しレンガの家が。こちらはまだ状態が良いだけに、ひょっとしたら人が住んでいそうな雰囲気だ。
前回は、パキスタンだかバングラデシュだかの人が出て来て、一緒にグループフォトを撮ったんだよね。
今回はそんな飛び入りはないけれど、やっぱりフォート前にてグループ写真撮影。
さてさて、もう家路につこうかと走り出す。
ターキッシュフォートからターマック迄って、こんなに近かったか?と思うほど近い。
今日はGPSも地図も持たずに来てしまったけど、別にそんなモノは要らないくらい何度も来ているのに気づく。
舗装道路に辿り着いたら、いつも通りにさよなら。
車が走り出した瞬間、夫は泣きそうだから早く逃げようと言う。
そう言われて、もう二度とこの人たちと沙漠へ出ることもないんだと思うと、急に切なくなってしまった。
「じゃ、また来週末!」とは言えないのだ。
行き残した場所がまだたくさんあるのに、もう行けないんだよね。
さよなら、皆。
そして、ありがとう!
by maadienne
| 2007-08-26 09:44
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