【フレイミラ】
沙漠へはもう行かないと思っていたのに、前日のディナーでいきなり決めてしまった最後の旅。
どこへ行くのかと思ったら、フレイミラへ化石探しだって。
どうせなら、サウジで初めて行ったワーディニサへ行けば良いのに…と思ったけど、決めたのは夫だし。
本日は5台8人。新旧プラドが3台、日産サファリ君、陸ロバ君。
ハマー君は出国準備がやっと整い、もうお砂が付かないようにお留守番。憧れの2007年型プラド君をレンタルした。
8時半にDQスタバへ集合、朝食を取りつつおしゃべりに花が咲く。
このスタバ、リヤドで唯一男女混合で座れる店だったのに、急にシングルオンリー(男性専用)になっている。仕方がないので、私は車の助手席でシナモンロールの朝ご飯。
メッカハイウエイを西へひた走り、チェックポイントを抜けた最初のエキジットでダルマ方面へ向かう。
ツキノモノのためにしんどいのに。勘弁してくれよ…と思うのだが、そんなことはこれっぽっちも猶予してくれないのがオフローダー。来なければ良かったかも。
最初のストップは、石が不自然に積み上げられた場所。
これは壁か?と思うような長さ。遠くにタイタニックロックが見える。
なぜか皆、化石拾いに夢中になってるけど、化石の谷はここではないんですけどお…。
次はやっと、化石のワーディ。
思えば、谷を抜けられないかなあと思って、何気に入って行ったワーディで化石がいっぱいあるのを見つけたというフレイミラ。去年の今頃は、キツネを追いかけたんだっけ。帰り道では夕立にあったし、かなり異常気象な夏だった。
私は皆より一足先にワーディの奥まで行き着いて、速攻で折り返し。
どーして今日は皆、そんなにゆっくりなんだろうかと思う。
最近のリヤドは、昼間もそんなに暑くないと思っていたけど、さすがに今日は暑い。木陰で休憩していても、暑い…。
ようやく皆が戻って来たと思ったら、いきなりガジーボを広げる陸ロバオーナー。
木陰へ移動すると思ったのに、化石の谷でランチするのは初めてだ。
あれこれおしゃべりしながら食べつつ、私は気もそぞろ。
もういつものオフロードグッズは何もなく、スタバのサンドイッチに箱入りジュース。
お手拭きも、ゴミの袋もなく、せっかく凍らせてあったカプリソーネは冷凍庫に入ったまま…。
意味ないぢゃーん!
私が転勤後の話を始めようとしたら、風がすーっと吹いて、ガジーボが飛んでしまいそうだった。それって、もうランチタイムはおしまいにして、出発しなさいってことだったんだろうか。
さてお次は、ターキッシュフォート。
小高い丘の上に、石の建物が見える。その西側の谷には、日干しレンガの家。
もうかなり朽ちているのだが、井戸もあるし、風を抜けさせる煙突もあって面白い。
そして、東側には、これまた日干しレンガの家が。こちらはまだ状態が良いだけに、ひょっとしたら人が住んでいそうな雰囲気だ。
前回は、パキスタンだかバングラデシュだかの人が出て来て、一緒にグループフォトを撮ったんだよね。
今回はそんな飛び入りはないけれど、やっぱりフォート前にてグループ写真撮影。
さてさて、もう家路につこうかと走り出す。
ターキッシュフォートからターマック迄って、こんなに近かったか?と思うほど近い。
今日はGPSも地図も持たずに来てしまったけど、別にそんなモノは要らないくらい何度も来ているのに気づく。
舗装道路に辿り着いたら、いつも通りにさよなら。
車が走り出した瞬間、夫は泣きそうだから早く逃げようと言う。
そう言われて、もう二度とこの人たちと沙漠へ出ることもないんだと思うと、急に切なくなってしまった。
「じゃ、また来週末!」とは言えないのだ。
行き残した場所がまだたくさんあるのに、もう行けないんだよね。
さよなら、皆。
そして、ありがとう!
▲
by maadienne
| 2007-08-26 09:44
| Hijaze-vous?
【トゥエイクエスカープメント】
1台きりでダイジョーブ?という朝。
ハマー君は出国ビザ申請、じゃなくて出国前の最終チェックで不具合が見つかって入院中のため、プラド君で行くピクニック。るんるん。
新来者&長期出張者を乗せ、1台に4人。
お決まりのコースながら、これが最後だと思うと名残惜しい。
新来者が助手席に座り、今日の夫は完全にアッシー状態だ。
まずは展望台。
こんな断崖絶壁に、よくもまあこんな切り出し道路を造ったものだと、一同が韓国人のシゴトに感動する。
次は古代人の埋葬サークル。
本当にそんなに古いの?と思うけど、ま、そーゆーことにしておく。
貝拾いに忙しい長期出張者のA。珊瑚の化石が多い。
ピナクル迄の途中、ワーディを見下ろせる絶壁を目指す。どうやら新来者は高所恐怖症の模様。私だけでないのが嬉しい。
次は、キャメルトレイル。
ここが巡礼路だったなんてねえ…、今さっき見て来た舗装道路からは想像できないことだ。
そして、やっとファイサル・ピナクル。新来者はやっぱり、引いている。端っこ迄なんて行けないさ〜。
Aはお写真撮りまくり。婚約者に見せるんだと、皆で一緒に撮る。
ずーっと住むにしても住まないにしても、沙漠が好きでも嫌いでも、今日のようなお手軽ツアー、たまには良いねと新来者。
昼には自宅へ戻れるよう、さっさとやり過ごしてしまったけど、夕方からとか、昼だけ食べにとか、そんな身近なピクニックが一番楽しかったりして。
1台きりでダイジョーブ?という朝。
ハマー君は出国ビザ申請、じゃなくて出国前の最終チェックで不具合が見つかって入院中のため、プラド君で行くピクニック。るんるん。
新来者&長期出張者を乗せ、1台に4人。
お決まりのコースながら、これが最後だと思うと名残惜しい。
新来者が助手席に座り、今日の夫は完全にアッシー状態だ。
まずは展望台。
こんな断崖絶壁に、よくもまあこんな切り出し道路を造ったものだと、一同が韓国人のシゴトに感動する。
次は古代人の埋葬サークル。
本当にそんなに古いの?と思うけど、ま、そーゆーことにしておく。
貝拾いに忙しい長期出張者のA。珊瑚の化石が多い。
ピナクル迄の途中、ワーディを見下ろせる絶壁を目指す。どうやら新来者は高所恐怖症の模様。私だけでないのが嬉しい。
次は、キャメルトレイル。
ここが巡礼路だったなんてねえ…、今さっき見て来た舗装道路からは想像できないことだ。
そして、やっとファイサル・ピナクル。新来者はやっぱり、引いている。端っこ迄なんて行けないさ〜。
Aはお写真撮りまくり。婚約者に見せるんだと、皆で一緒に撮る。
ずーっと住むにしても住まないにしても、沙漠が好きでも嫌いでも、今日のようなお手軽ツアー、たまには良いねと新来者。
昼には自宅へ戻れるよう、さっさとやり過ごしてしまったけど、夕方からとか、昼だけ食べにとか、そんな身近なピクニックが一番楽しかったりして。
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by maadienne
| 2007-08-19 10:11
| Hijaze-vous?
【ジェベルバルウム】
本日は4台、6人。
前夜にリヤドへ到着したばかりの夫のアシスタントも特別参加、リヤド近郊で一番難儀な岩山の坂へ挑戦という旅。
いつものように、DQのスタバでランデヴー、朝食を取ってからの出発になった。
今日はリーダーの要請で、「ノーキッズ、ノージープ」。
はっきりしていて良いなあ。
余計な人は誘わず、仲良しだけでのオフロード、これこそ本望というものだ。
さて、出発…という段になって飲み水を忘れているのに気づく。
水くらい途中のガソリンスタンドで買えば良いのに、今朝印刷した衛星写真も忘れているのに気づいて、家まで戻ることに。バカだね…。
他のメンバーには先発してもらったのだが、なかなか追いつかない!
エスカープメントのチェックポイントあたりで追いつけるかと思ったのに、ボクラデューンを過ぎてもまだ見えない。
結局、グラフィティロック方面のガソリンスタンド手前あたりになって、やっと追いつけたのだった。
ふ〜。一旦給油で小休止。
オフロードに入ってすぐ、AJJが夫のアシスタントを引き受け、Aはハマーからランクルへ移動。後部座席よりは助手席の方が眺めも良いし、AJJの良い話し相手にもなるだろう。他車が一台一人っていうのに、ウチだけ3人っていうのはねえ。
ジュベルバルウムって、まだ行ったことないよね…と、夫は長らく信じていたのだが、とんでもない。3年ばかり前に、これまた新来者を連れて行ったことがあるではないか。何でもすぐに忘れてしまうのか?
リヤド近郊では、一番激しい勾配の坂をガシガシと上る。こんな坂はハマーが得意の分野かもしれない。プラドもランクルも、マーフィムシケラ。
途中、半壊した大木の前でイエローハマーの写真を撮る。恒例だね、この位置。
そして、雨の時は滝になるよね、というワーディへ。ここへは前はEと来たのだ。覚えてる、覚えてる。
さて、ランチタイムにしようと見回しても、木陰になるような木さえ見えない。AJJご自慢のタープが登場、毎回進化している。三角のキャンバスにポールを使って、試行錯誤。今後どう変遷していくのか、楽しみだ。
さてさて、ギャロッパーがクラッチの不具合でリタイアしたあたりに到着。全く、なんでそんなに何でもよく覚えているのだ、私…。どの角を曲がれば帰り道に達するかも、ちゃんと覚えているのだから、スゴいぞ、私。ベドウインの素質たっぷりなのに、もう転勤なんてもったいないったらありゃしない。
舗装道路でAを返してもらい、帰路に着く。激しい行程だったけど、ま、AJJも夫も満足したのだろう。終わりよければ全て良し…か。
▲
by maadienne
| 2007-08-13 21:32
| Hijaze-vous?
【日干しレンガ造りの古い集落・ララジル村】
超久しぶりのカシムロード集合。この前北へ向かったのはいつのことだろう。
本日は、6台12人。
今日はデューンも何もなーいと思うと、本当に安心。
8時半の集合の約束なのに、なにやかやと出発は9時。
そんなに遠くだと思ってなかったら、実はリヤドから2時間も北へ行かなくてはいけない…。だったら途中で寝れたのに(爆)。
もうすぐ左折、もうすぐ左折、とドキドキしながら待ってて、かなり疲れてしまった。ア
イリスフィールドへの高速出口を通過、やっと私は、目的地が意外と遠いというのに気づいたのだった…。遠くたってターマック、疲れ知らずで楽しいドライブ。
と、塀で囲った中側に目印みたいな石のマーキング。
ひょっとしたらこれは墓地?という。
思わず写真におさめてしまったけど、心霊写真になってるか???
それにしても、この村には一体どれほどの死者が出るのだろう。やけにお墓の数が多いよ。
モスク横にあるのは、忘れられてしまった集落。日干しレンガで出来たものだ。
前回来たのは約一年前だけど、前よりどんどん崩れている感じ。
それに、木のドアがボロボロ。前はもっと良いのが残っていたのんい、街の骨董屋が根こそぎ買い取ったのかもしれない。
本日はお日柄もよろしく、気温は高いはずなのに、全然暑さを感じない。日干しレンガって、涼しいんじゃないの? なぜ人々はエアコンの家に住むのだろう…と思う一瞬。ワイヤレスでネットや電話やテレビなどなど、一通り揃えば日干しレンガの家だって快適なんだろうに。
ふっと見ると、Dがいない。ガシガシと自分だけ車で近所を散策してる…と思ったら、面白い橋を見つけたから皆で写真を撮ろうって。
団体行動とれないの? と思いつつ、ウチも取れないし…。
行ってみると、Dが言った通りのカワイくてステキな石の橋だった。迷わず記念撮影。
そして次の目的地であるパームツリーの畑、デーツファームへ。
途中抜けて行く村には、なぜか素敵なプロムナードが造ってあり、スケート禁止ってな看板が立っている。え〜、せめてローラーブレードに描き変えませんか?という感じ。
ナツメヤシの畑は、水路が掘ってある。きっと朝夕井戸から水が流れるのだろう。
草もたくさん生えているし、ヤシの木の木陰になるから、涼しい。今日は全く暑さ知らずのピクニックだ。真夏でもこれだけ快適に訪ねられるのは嬉しい。
さて、やっとお昼。フレイミラのワーディのはず…なんだけど、程よい木陰を作ってくれる木が多くて、このワーディはランチには絶好のスポットだ。
参加台数は多いけど、人数はちょうど良いよねという参加者たち。あんまり話がはずんでないんだけど…。
さあ出発、と思う時に、いきなりAJJの車の後部を見せてもらう。自分でデザインして作ってもらったという鉄パイプのレールや、ネジ留めはさすがだ。皆して見学の一瞬。なんでも取り入れられることは、自分の車に活かそう!
さて、あとはリヤドに戻るだけ…と思ったのは私の勘違い。
前回はランチの後、先発してターマックで帰ってのを思い出した。リーダーはさっさと沙漠へ走り入る。急な坂道、これまた急な崖っぷちと、結構ヒヤヒヤでスリリングなオフロードだけど、とりあえず砂もなく、誰もスタックもパンクもなくて、ほっとした週末だった。
撮った写真は約250枚。前回分はカメラからダウンロード中に事故で消失。そのうち、そのうちと言っている間に、とうとう離任近くになってしまった。今回の旅だって、リーダーが連れて行ってくれたからこそ。ありがとう!
▲
by maadienne
| 2007-07-23 03:08
| Hijaze-vous?
【レイク・カララ】
9時出発でスタバに集合って、言ってた本人が朝寝坊。しかし、今回は参加メンバー皆の集まりが悪い。それを良い事に、だらだらだらだらだら、訪問家族をほっぽって話し込んでる輩が2人…。 で、ようやく出発したのが9時半。今日はスタバだけで終わるのかと思ったぜ。
メッカハイウエイをひた走り、ピンクステーションから南下。カララ湖は空だったけど、やけに緑が多くて、ここは牧場か? と思うほど。
今日は4台だな…と思っていた私の予想に反して、参加車は計7台。一体いつの間に…。誰が誘ったんだ…。ワーバクレーターへ行ってるはずのギャングが、なんで私たちに混ざってるのさ!と怒れる。ひたすら無視して写真撮影に勤しむフリをする。
今日は、北面からのアプローチ。緩やかに見える坂も、走ってみると結構キツい。ギャロッパーがどーしても上れない。搭乗人員が多いからじゃないの? お子ちゃま多過ぎだぜーっ。
何度も何度も夫がまず走ってみせて、それを追っかけるようについて来させる。
うーん、やっぱりデューントレーニングに参加してないドライバーって、上手くないんだよなあ。ギャロッパーにとっては、これがデューン走行の個人教授っていうことか。なんて贅沢な。でも、他の参加車に迷惑なんじゃない? 他にも、クレーター組の1台、デューン走行初めてのヤツが運転してるし…。ま、いっけどー。
家族が滞在しているという職場の同僚の妹を助手席に乗せ、私はほっぽっとかれる。なんでだよー。今日は来るはずじゃない人たちなのに。
暑くて砂がサラサラ。なぜか夫は前回行った大きなボウルを目指しているらしい。なんで?
誰よりも先にと、勇んで下りて行ったのは良いけど、なかなか上がれない…。
ふん、さっき私をのけ者にしたバチさ〜。日が暮れたら気温が下がって、砂も落ち着くだろうから、他の皆と先に帰っても良いっすか〜という私。
こっちから、あっちから、そっちからと、何度も試みるもあと一歩というところでハマーのバカが止まってしまう。続けて下りて来たサファリは、二度目の挑戦でサラッと上ってしまったのに。
そして、ショートのランクル君。あれ?あれ?と言う間にボウルにずり落ちてしまった。それでも、二度目の挑戦でクリア。
なんだかなー、ハマーはさ。
仕方がないので、サファリ君に坂の上に立っててもらって、ハマーのウインチでセルフアップすることにする。AJJが早速、自慢のデバイスを持って登場。ウインチを二重にして使えるという優れもの。
最初はサファリをズルズルと引っ張っていたウインチ作戦だったが、頑張るボク…という追い込みのハマー。やっと上れた…。サファリもランクルも行ってしまって、私が乗り込んでからまたずり落ちて行くハマー。
バカか?と思ったのは私だけだろうか…。
そしてそして、結局ダッシュして自力で上がって来るんだから。一時間も無駄にして、わざとやってんのか? と怒れる。
ようやく昼…という時間だけど、ランチスポットの滝はどこなんだよ〜。
皆、ちゃんとついて来いよーっ。
やっとのことで辿り着き、今日はAJJのオリジナルデザインテントのお披露目会。三角形になってるし。底辺を自分の車のサイドに固定、それぞれの先端を他車にラチェット付きロープで固定する。なかなか良い考えかも。雨とかで濡れたら重いだろうなあ…と思うけど、そんなことって年に何回?という沙漠の国で良かったですね。
さーて、ランチが終わったらもう帰り…。なんだけど、砂に墓穴を掘っている行きずりのチェロキー発見。きっと丸金沙漠グループなのだろう。
二台のうち一台は、固い地面の大地の上で見守るのみ。手伝わないか、ふつー? これも丸金グループの掟なのだろか。
AJJが頑強なロープでけん引、固い地面まで引っ張り上げた。ジープ君、キミには砂は無理なのだよ。
さてさて、朝ディフレートした地点に到着、今度はインフレートする。
予定外の砂のボウルでの待ちぼうけ、お疲れさま。
9時出発でスタバに集合って、言ってた本人が朝寝坊。しかし、今回は参加メンバー皆の集まりが悪い。それを良い事に、だらだらだらだらだら、訪問家族をほっぽって話し込んでる輩が2人…。 で、ようやく出発したのが9時半。今日はスタバだけで終わるのかと思ったぜ。
メッカハイウエイをひた走り、ピンクステーションから南下。カララ湖は空だったけど、やけに緑が多くて、ここは牧場か? と思うほど。
今日は4台だな…と思っていた私の予想に反して、参加車は計7台。一体いつの間に…。誰が誘ったんだ…。ワーバクレーターへ行ってるはずのギャングが、なんで私たちに混ざってるのさ!と怒れる。ひたすら無視して写真撮影に勤しむフリをする。
今日は、北面からのアプローチ。緩やかに見える坂も、走ってみると結構キツい。ギャロッパーがどーしても上れない。搭乗人員が多いからじゃないの? お子ちゃま多過ぎだぜーっ。
何度も何度も夫がまず走ってみせて、それを追っかけるようについて来させる。
うーん、やっぱりデューントレーニングに参加してないドライバーって、上手くないんだよなあ。ギャロッパーにとっては、これがデューン走行の個人教授っていうことか。なんて贅沢な。でも、他の参加車に迷惑なんじゃない? 他にも、クレーター組の1台、デューン走行初めてのヤツが運転してるし…。ま、いっけどー。
家族が滞在しているという職場の同僚の妹を助手席に乗せ、私はほっぽっとかれる。なんでだよー。今日は来るはずじゃない人たちなのに。
暑くて砂がサラサラ。なぜか夫は前回行った大きなボウルを目指しているらしい。なんで?
誰よりも先にと、勇んで下りて行ったのは良いけど、なかなか上がれない…。
ふん、さっき私をのけ者にしたバチさ〜。日が暮れたら気温が下がって、砂も落ち着くだろうから、他の皆と先に帰っても良いっすか〜という私。
こっちから、あっちから、そっちからと、何度も試みるもあと一歩というところでハマーのバカが止まってしまう。続けて下りて来たサファリは、二度目の挑戦でサラッと上ってしまったのに。
そして、ショートのランクル君。あれ?あれ?と言う間にボウルにずり落ちてしまった。それでも、二度目の挑戦でクリア。
なんだかなー、ハマーはさ。
仕方がないので、サファリ君に坂の上に立っててもらって、ハマーのウインチでセルフアップすることにする。AJJが早速、自慢のデバイスを持って登場。ウインチを二重にして使えるという優れもの。
最初はサファリをズルズルと引っ張っていたウインチ作戦だったが、頑張るボク…という追い込みのハマー。やっと上れた…。サファリもランクルも行ってしまって、私が乗り込んでからまたずり落ちて行くハマー。
バカか?と思ったのは私だけだろうか…。
そしてそして、結局ダッシュして自力で上がって来るんだから。一時間も無駄にして、わざとやってんのか? と怒れる。
ようやく昼…という時間だけど、ランチスポットの滝はどこなんだよ〜。
皆、ちゃんとついて来いよーっ。
やっとのことで辿り着き、今日はAJJのオリジナルデザインテントのお披露目会。三角形になってるし。底辺を自分の車のサイドに固定、それぞれの先端を他車にラチェット付きロープで固定する。なかなか良い考えかも。雨とかで濡れたら重いだろうなあ…と思うけど、そんなことって年に何回?という沙漠の国で良かったですね。
さーて、ランチが終わったらもう帰り…。なんだけど、砂に墓穴を掘っている行きずりのチェロキー発見。きっと丸金沙漠グループなのだろう。
二台のうち一台は、固い地面の大地の上で見守るのみ。手伝わないか、ふつー? これも丸金グループの掟なのだろか。
AJJが頑強なロープでけん引、固い地面まで引っ張り上げた。ジープ君、キミには砂は無理なのだよ。
さてさて、朝ディフレートした地点に到着、今度はインフレートする。
予定外の砂のボウルでの待ちぼうけ、お疲れさま。
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by maadienne
| 2007-07-14 23:29
| Hijaze-vous?
【トゥママ・デューン】
今日は出かけないんだよね…と思って寝坊した朝、キッチンで珈琲をいれていたら、夫が下りて来て、
「えへへ〜、やっぱり行きます!」。
あのなーっ!
行きたきゃ一人で行けよ!と内心思おうものの、もう会えないかもしれないメンバーかも…と思って付いて行く。
起きたのが9時、集合時間は10時。しかもジャナドリア前のコンパウンドだよ…。絶対間に合わないね。
10時5分にリーダーから電話あり。こちらはやっと、らくだスークのあたり。すぐに追いつくから、先発してくれるように言う。
でもさー、ガソリン半分以下しか入ってないんだけど…。
必死で走る。トゥママへ行く道には、かなりな数のレンタルバギー屋やテントが建ち並んでいたのに、ほぼ全てが無くなっている。一体どーしたんろう…。
約10分で追いつく。慌てて走って来ることもなかったよね、というA君の様子を見てほっとする。
お約束の鉄塔下でタイヤのエアー抜き。
今日は4台9人。スーパー・サファリ君が2台とユーコンとハマー。
アメ車対日本車という沙漠日和な暑い日だ。大丈夫か、アメ車!と思ったけど、ユーコンって運転者の腕が上がったのか、なかなかの走りだ。
ふっと、丘の上に停車。皆が車から下りて写真撮ってるし。
さっきエアー抜いたばっかなのに、止まらないでほしいなあ。ひとしきり写真を撮り、おしゃべりも終わり、忘れていた無線機を渡してまた出発。ふーっ。
と、砂丘の谷間に白い湖底のような空間が広がっている。遠目に見ても塩じゃない。きっと、チョークみたいな白っぽい砂でしょう…。迷わず下りて行く男たち。
砂もうもうになって、走り抜けないと気が済まないらしい。リーダーも1回だけ挑戦、先へ進む。
えっちらこっちら、砂の丘を越え、ふっと気づくと車止めて写真撮影。うーん、さすがは新来者さまご招待ツアー。まあ、こちらは金魚のフン状態で付いて来ているだけなので、文句は言えない。
と、ハマーがスタック。今ひとつ、砂山の頂上での踏み込みが足りない。
飛ぶかも…と思うと躊躇しちゃうんだよね、分かる。
皆さまの格好の被写体だわよ。
と、今度はユーコンがスタック。ま、無理もないです〜。
と、12時前なのに、リーダーはもうランチ指定してるし。
私は朝食抜きで来たから、ちょうど良かった。リーダー、今日はガジーボ持ってる! ウチが過酷に使い過ぎてお釈迦にしたヤツ、ちゃんと使えれば便利なんだよね。ほぼワンタッチで組み立てられるんだから。
それにしても、なんというコロニアルな雰囲気。
そっか、今日はえげれす人さま御一行なのだった。Jの作ったサンドイッチ、ウリ、チェリー、チーズ、ハム、チップスと、どんどん出て来る。
そーいえば、初めてこのクラブで出かけた時って、A&Jカップルと一緒だったんだよね。あの時もガジーボがあったよ。あれから何年経ったのだろう…。
あれこれとおしゃべり、ようやく腰を上げる皆。午後に予定のある2台とは、別行動でA君と続きの砂丘を楽しむことにする。
と、ハマーがスタック。これで今日、何回目?
A君が後ろから引っ張ってくれる。
もうバイバイしたはずの2台、戻って来て写真撮影。急いでたんじゃないの?
さっさと抜け出して、なだらかな砂の丘を本当に気持ちよく走っていたら、なぜかユーコンが斜めになったまま動かない。なぜ? と思って引き返したら、斜面でスタックしていた。一体どーすると、あんな場所でスタックするのか、超不思議。運転者もパッセンジャーも、すぐに車外で写真撮影。うーん、わざとですか?
ちょうど良いチャンスだからと、ハマー君のウインチを試す。
お〜っ! 今回は上手い具合に使えた。こうでなくては。
トゥママデューンの、どうやら北の外れというあたりを幹線道路まで戻り、やっとお別れ。私たちは南へ進む。
赤い砂地にブッシュが多くて、凸凹凸凹。
運転者はさほど気にならないのかもしれないが、助手席に乗ってるこっちは気持ち悪くなる。
そのうちなぜか、エアコンからあっつーい空気が出て来るし…。
窓開ければ風よく通るのだけど、砂が入って来るのがねえ…。
2台と別れてから小一時間も行っただろうか。私はもうギブアップ。もう帰ろう!
遠くに見えるテントを目指して、舗装道路方面を目指す。
ちょうどテントの脇あたりの固い地面でインフレート。
無線機をA君に託して、来月の再会を約束して別れた。
ちょこっとだけの沙漠でも、結構疲れるものだ。後は一路、我が家を目指すのみ。
▲
by maadienne
| 2007-06-23 11:31
| Hijaze-vous?
【アブドル・ワーディ】
本日もスタバに集合…と、出がけにハマーのエンジンがかかんないし。
夫がDに電話、助けを乞う。
8時半、Dが来てくれて、エンジンスタートを確認したらさっさと行ってしまった。急がないと、幽閉アメリカ人組にスタバを占拠されて、朝ご飯を調達できなくなってしまうからだ。
スタバに着いたら、もうほぼ皆揃ってる。
本日は、6台12人。ハマー2台、プラド、パジェロ、ソレント、ギャロッパー。
しっかり朝ご飯タイムして、親睦を深めてから出発というのもなかなか良いアイデアだ。
例によってダルマ方面行き、エスカープメントを下りてから右折。幹線道路を外れたところで、ドライバーミーティング。私はせっせと皆の写真を撮る。
砂山の入り口で、タイヤのエアーを抜く。今日は砂丘か…。でも、実は砂だけでなく、いろんな地表があるのが面白い。まずは砂をやり過ごさないと。
まずハマー2号がスタック。
デューンの頂上に乗っかってしまうのは、オートマチック・ハマーの特徴か。ハマーがハマーを引っ張る、の図。
続いてソレント君、ギャロッパー君もスタック。皆、頑張れよ〜。
と、プラド君がいきなり、100mはあるかも…という大きな砂山をどんどんひとりで上ってしまう。うーん、プラドだと思って! 他の車が上がりきれなかったらどーすんだよ!
ギャロッパーだけがどーしても上れない。3度挑戦して無理だったので、ハマーと2台、迂回して合流することに。
ハマー1号、一度目は力尽きたものの、2度目の挑戦でクリア。ソレント君もクリア。パジェロ君は、あと数mというところでスタック。夫婦して体重オーバーしてるのがいけないんじゃない? 3度目のトライで何とかクリア。やれやれ。
後はギャロッパーを残すのみ。何度も何度も何度も何度もやってみるのだが、毎回同じ個所で絶命。乗組員、確かに多いけどお子ちゃまの体重は、夫婦2人のパジェロ君より絶対軽いと思うなあ。
仕方なく、ハマー1号が戻って、一緒に迂回することに。私を置き去りにして〜。でも、プラド君に乗車でルンルン気分だよ。ソレント君とプラド君、尖り砂丘の駆け上りに挑戦して、どちらの車も2回目で成功。
その間、ハマー1号はハマー2号救出に忙しくしていたのに、全然無線が聞こえなかったのだった。ウインチを試したのに、ぜーんぜん役立たずでおまけに出したワイヤーが引っ込まず、仕方なくてぐるぐる巻きにしていたんだそうな。気の毒に。プラド君が戻って救出、ようやく脱出できた。めでたし、めでたし。
さて、ランチは木陰で…なんて、木がないのに木陰などあるはずもなく、「木があるよーん」と無線で皆を誘う。あるのは高さ1mほどの小木なのだけど。
先日B&Cに売りつけたタープを広げてもらう。屋根にバーが付いてる4台の車に四方を引っ張ってもらえば出来上がり。これだけの人数だと、かなり嬉しい大きさだ。私はせっせと、ブッシュの鳥たちの写真を撮り続ける。
人数が多いと、しゃべりたい人とだけおしゃべりできるのが良いかも。
ランチ後は、もう帰るんだと思ったのに、皆なかなか砂遊びが止められない。ほんの小さな坂を上がれないソレント君。バンジーコードを付けて、私がハマーで引っ張る。「オンナに助けられてやんの〜!」と冷やかす。別の角度で再挑戦した途端、車体のゴムパーツが落ちてるし…。キアはやっぱり韓国製だわ…と思わざるを得ない一瞬。プラスティックでできてるの?
やっと砂は終わり。今度は石ころだらけの地面。バックリと割れているところもある。だんだんワーディの幅が狭くなり、ホントに抜けられるの〜?という感じになって来た。
と、夫は一気にワーディの壁を上ってしまう。上は平らで走りやすいけど、どこへも抜けられなかったらどーするんだろう…。
リーダーとEだけが続けてワーディを行く。どうやら抜けられたようだけど、私たちのいる上の大地と繋がっていたらしく、こっちへ走って来るのが見える。ホッとひと息…と思った途端、パジェロ君がパンク。これだけいろんな地面をガシガシ走ってるんじゃ、仕方ないさね。遠くに、こないだ見たのと同じ、セメント工場らしい施設が見える。私たちはそれとは逆方向に進む。
途中、フェンスの張ってある保護区のような場所あり。その脇を抜けたら、これまたこないだの川に出た。今日は完全に枯れ川。この川を渡って、前回とは逆に進んで舗装道路に出た。ふ〜。
日暮れも近い。明るいうちにターマックに辿り着けて良かった。
本日もスタバに集合…と、出がけにハマーのエンジンがかかんないし。
夫がDに電話、助けを乞う。
8時半、Dが来てくれて、エンジンスタートを確認したらさっさと行ってしまった。急がないと、幽閉アメリカ人組にスタバを占拠されて、朝ご飯を調達できなくなってしまうからだ。
スタバに着いたら、もうほぼ皆揃ってる。
本日は、6台12人。ハマー2台、プラド、パジェロ、ソレント、ギャロッパー。
しっかり朝ご飯タイムして、親睦を深めてから出発というのもなかなか良いアイデアだ。
例によってダルマ方面行き、エスカープメントを下りてから右折。幹線道路を外れたところで、ドライバーミーティング。私はせっせと皆の写真を撮る。
砂山の入り口で、タイヤのエアーを抜く。今日は砂丘か…。でも、実は砂だけでなく、いろんな地表があるのが面白い。まずは砂をやり過ごさないと。
まずハマー2号がスタック。
デューンの頂上に乗っかってしまうのは、オートマチック・ハマーの特徴か。ハマーがハマーを引っ張る、の図。
続いてソレント君、ギャロッパー君もスタック。皆、頑張れよ〜。
と、プラド君がいきなり、100mはあるかも…という大きな砂山をどんどんひとりで上ってしまう。うーん、プラドだと思って! 他の車が上がりきれなかったらどーすんだよ!
ギャロッパーだけがどーしても上れない。3度挑戦して無理だったので、ハマーと2台、迂回して合流することに。
ハマー1号、一度目は力尽きたものの、2度目の挑戦でクリア。ソレント君もクリア。パジェロ君は、あと数mというところでスタック。夫婦して体重オーバーしてるのがいけないんじゃない? 3度目のトライで何とかクリア。やれやれ。
後はギャロッパーを残すのみ。何度も何度も何度も何度もやってみるのだが、毎回同じ個所で絶命。乗組員、確かに多いけどお子ちゃまの体重は、夫婦2人のパジェロ君より絶対軽いと思うなあ。
仕方なく、ハマー1号が戻って、一緒に迂回することに。私を置き去りにして〜。でも、プラド君に乗車でルンルン気分だよ。ソレント君とプラド君、尖り砂丘の駆け上りに挑戦して、どちらの車も2回目で成功。
その間、ハマー1号はハマー2号救出に忙しくしていたのに、全然無線が聞こえなかったのだった。ウインチを試したのに、ぜーんぜん役立たずでおまけに出したワイヤーが引っ込まず、仕方なくてぐるぐる巻きにしていたんだそうな。気の毒に。プラド君が戻って救出、ようやく脱出できた。めでたし、めでたし。
さて、ランチは木陰で…なんて、木がないのに木陰などあるはずもなく、「木があるよーん」と無線で皆を誘う。あるのは高さ1mほどの小木なのだけど。
先日B&Cに売りつけたタープを広げてもらう。屋根にバーが付いてる4台の車に四方を引っ張ってもらえば出来上がり。これだけの人数だと、かなり嬉しい大きさだ。私はせっせと、ブッシュの鳥たちの写真を撮り続ける。
人数が多いと、しゃべりたい人とだけおしゃべりできるのが良いかも。
ランチ後は、もう帰るんだと思ったのに、皆なかなか砂遊びが止められない。ほんの小さな坂を上がれないソレント君。バンジーコードを付けて、私がハマーで引っ張る。「オンナに助けられてやんの〜!」と冷やかす。別の角度で再挑戦した途端、車体のゴムパーツが落ちてるし…。キアはやっぱり韓国製だわ…と思わざるを得ない一瞬。プラスティックでできてるの?
やっと砂は終わり。今度は石ころだらけの地面。バックリと割れているところもある。だんだんワーディの幅が狭くなり、ホントに抜けられるの〜?という感じになって来た。
と、夫は一気にワーディの壁を上ってしまう。上は平らで走りやすいけど、どこへも抜けられなかったらどーするんだろう…。
リーダーとEだけが続けてワーディを行く。どうやら抜けられたようだけど、私たちのいる上の大地と繋がっていたらしく、こっちへ走って来るのが見える。ホッとひと息…と思った途端、パジェロ君がパンク。これだけいろんな地面をガシガシ走ってるんじゃ、仕方ないさね。遠くに、こないだ見たのと同じ、セメント工場らしい施設が見える。私たちはそれとは逆方向に進む。
途中、フェンスの張ってある保護区のような場所あり。その脇を抜けたら、これまたこないだの川に出た。今日は完全に枯れ川。この川を渡って、前回とは逆に進んで舗装道路に出た。ふ〜。
日暮れも近い。明るいうちにターマックに辿り着けて良かった。
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by maadienne
| 2007-06-16 22:19
| Hijaze-vous?
【アブドル・ワーディ】
本日は7台、14人。リーダーはTD。
DQのスタバでRV、早めに出かけて皆が来る前に朝食を取ろうと思っていたら、チェロキーの彼がもう朝食を終えていた…。
4台限りの参加にしようと言っていたのに、いつの間にか7台になってるし。
おまけにアメ車が3台も。って、ウチもアメ車だけど。
週末、DQへ入って来るだけでも大変なのに、皆続々と到着、迷わず来られたんだろうか。
9時キッカリに出発。今日はルマー方面へ行くとばかり思っていたのが、エスカープメント方面へメッカロードを走り出す。???ながらも、今日はピクニックツアーだしね、と私は早速ウトウトしてしまう。
最初のストップは、ガソリンスタンド。どうやら、ダルマ方面に向かっているらしい。なんで給油に止まるの? と思うも、燃費の悪いアメ車は心配だからと、2台が満タンに。そんなに遠くへ行くのか???
2度目のストップは、ターマックを下りた所。ドライバーミーティングをしているのを、遠景でカメラにおさめた。本当は聞いていなくちゃなあ。もう最近は全然やる気なし。
しばらく行くと、大きなディッチ(亀裂)があって、リーダーは急に車を下りて歩き出した。3度目のストップ。一体なに? と思ったけど、春先に来た時、ここは川だったそうな。今でも少し水が残っている。地面もぬかるんでいて、靴がグニャっと泥に埋まってしまった。なんで歩いてんの、私たち…。
一体何回止まるわけ? というくらいストップが多くて、ったく、ハイキングクラブじゃないっつーの! 走らせろよ! とキレつつある夫は、岩だらけの谷も丘も、他の車に遠慮会釈なくガシガシと進む。レンタカーのGMCは、かなり心配な様子だけど、それでも何とかやり過ごせるのだからエラい。
次のストップは、もう4度目だ。日干しレンガの住居跡。
私たちはさっさと木陰を見つけてランチにする。週末朝のスタバが混み過ぎて、朝ご飯にありつけなかったリーダー、これでようやく人心地つくだろう。
ランチボックスを下ろす時、ハマーの右後輪タイヤに切り傷発見。シューシューいって空気が漏れている。あんなにガシガシ走るからだ。昨日、スペアで積んでた新しいのに取り替えたばかりなのに、ついてないぜ。オマーンもカタールも走り、走行距離は2万キロに近いし、そろそろタイヤも買い替え時ということか。
ランチを食べ終え、出発の頃には空気の漏れ音もなかったので、夫はそのまま走るという。が、日干しレンガの家前で集合写真を撮影後、しばらくしてSGがタイヤのパンクを発見、やっぱり取り替えることに。
今日の参加者、なんとも手際のよい人たちばかり。夫が後部ドアからスペアタイヤを外しているうちに、地べたにマットを敷き、タイヤ前後に石を置いて転がり防止、ジャッキで車体をあげ…と、次々にコトが進む。まるでF1のピットクルーのようだ。初参加のLは、本当にF1クルーが使う手袋を持っている! 彼は何もの? ただのオタクか?
さて、後は帰るだけなんだけど、またまた途中でストップ。なんていうこともない岩に上って辺りを見回す。なんで?
と、黄色ハマーがいきなりゴツゴツの石ころ坂を下り始める。
言ってくれないと写真撮れないじゃんかー。
次にチェロキーも真似して下りる。ジープなんかでダイジョーブ?と、思った私だが、彼は既にアラビア半島3度目の赴任。彼のジープも車の下に鉄板が張ってあるサウジ仕様に改造されている。静かで大人しい性格ながら、かなりの強者だ。カッ飛びTDの後ろにピッタリと付け、後ろにいる私たちをすーっかり無視してくれちゃってえ。
ターマック脇で無線機回収、皆にお別れを言って家路につく。
ピクニックツアーにしてはちと過激な沙漠行きだったかも。
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by maadienne
| 2007-05-19 22:52
| Hijaze-vous?
【EQ・ライト】
10台25人。AJJの引率で行く、初心者さまEQさわりだけ体験&サウジダイヤ拾いと星空観測合体ツアー。
ウチは行かないって言っていたのに、あれがポシャり、これがポシャり、わざわざカタールから合流してきたRのためにも、最初から誘ってくれてたAJJのメンツを立てる意味でも、行けて良かったけど…。
第一日目:
朝起きてから荷物を準備という、超アバウトな私たち。その割にはウソみたいに順調で、予定通りの出発。スタバでランチを買い、給油して準備万端。Rと夫と私の3人を乗せたハマーがゆく。
10時にイケア集合。こんなに遅い集合でどこまで行くの?という私。ピクニック気分の人が多そうだけど、大丈夫なんだろか…。
Rはリーダーのランクルに移動、荷物だけハマーが引き受ける。
夫が先発、デュランゴ、パジェロ、プラド、チェロキーの5台を引き連れてハラッドで待ち合わせにする。ハルジの街は完全に迂回、田舎道をゆっくり進む。
ちょうどサラーが終わった頃にハラッドのガソリンスタンドに着いた。待とうかどうしようかというところに、後発隊5台(ギャロッパー、新・旧プラド、サファリ、ランクル)も到着。それでも、10台もの4WDが小さなガソリンスタンドにいると目立つっていうんで、ランチスポットを求めて先発隊は出発。アラムコの石油基地を過ぎたあたり、ほどよい盛り土で舗装道路から見えにくい地点を発見、陰はないけどランチスポットにしてしまう。
ランチの後はいよいよ本格的にEQ走行開始。ハラッドの右折から140kmで舗装道路は終わるのだ。それから更にキャンプ設営予定地まで、随分な距離。デザートダイヤモンド探しは、どうやら明日になりそうだね。
そろそろキャンプ地の白いデューンが見えて来るかな…と思ったら、早速リーダーがスタックしてるし。なんということもない砂地なのに、変だ。
サファリが引っ張り出して事なきを得る。
もうかなり日暮れが近いのに、まだもたもたしている私たち。チェロキーがハマり、サファリがハマり、ハマーがハマり、スタックの連鎖。まず、ハマーがプラドに助けられて、最初に脱出できた。次はサファリ。ランクルが砂丘の反対側から引っ張る。夫は何か言いた気だったけど、まあ本人たちもベテランだからと任せる。私はランクル側に行って、カメラを構えて待っていた。
と、ランクルが加速した次の瞬間、パン!という音。一瞬何が起きたのか分からなかったが、よく見るとバンジーコードが切れ、ランクルの後部ドアの窓に穴が空いているではないか。コードを繋いでいたシャックルがガラスを突き抜けたのだ。なんていうことだろう…。スペアタイヤから空気が漏れて、シューシューと音を立てている。AJJは大丈夫…??? と思ったところに車から下りて来た。シャックルは、フロントグラスに突き刺さっている。下手したら、彼の頭を直撃していたかもしれない。恐ろしいことだ。これはきっと、天からの暗示に違いない。
日暮れが近いっていうので、とりあえず皆にキャンプ設営を指示するAJJ。一つ砂丘を越えたところをキャンプ地にする。その間、私たちはガラス片を片付け、また、サンドラダーを3セットくらい使って、その上皆でサファリを押して砂から脱出させた。やれやれ。何だかキョーレツに疲れた日だ。
ふ〜っと思って座ったら、既に7時を過ぎている。夕飯の支度をしなくちゃ。今夜はインスタントのメキシカンライスとチューブステーキ(ソーセージ)、コーンの缶詰。見た目だけは豪華だ。
今夜は星空を見るキャンプだからと、懐中電灯に赤いセロファンを貼るように指示される。
食事が終わった頃から、自然発生的にギターコンサートが始まった。望遠鏡を覗いて土星やらなんやら見ている間にも、コンサートが続く。
就寝は11時過ぎ。こんなに夜更かしするキャンプも珍しい。まだ月は出ていない…。
第二日目:
月だ…と思ったら朝だった。寒くて寝袋から出たくない。他の皆もなんか妙に朝寝坊。夜中に月なんか見てるからだ。ゆっくりと朝ご飯を食べ、パッキングしてもいつも通りの8時。
AJJのフロントガラスは、結局外さないことにして、ガムテープを貼りまくる。それでもなんだか、今にも外れて落ちて来そうなんだけど、大丈夫だろうか。
まずはダイヤモンド・フィールドを目指す。懸命にサウジダイヤを探す人らを横目に、私はせっせと箸置きにできそうな形の良い石を探す。
参加者みんながもう良いやって思うのに時間がかからないほど、すぐに暑くなる。
集合写真を撮り、一路リヤドへと帰ることに。遠いよね…。
スピード出せないって言ってた割には、ランクルが飛ばすこと。フロントガラスが落ちるんじゃないの?
ガソリンスタンドで無線機を回収、みんなとおしゃべりしつつお別れだ。
さよならした後、先発隊はマイペースで飛ばす。途中でランチ休憩していたら、やっとランクルが追いついて来た。プラドに乗っていたRをハマーに引き受けて、次のガソリンスタンドでアイスクリームを買うと言いつつ、ウチは素通りしてリヤド戻り。ウチの近所のスタバでフラッペチーノを飲みつつ、ケガもなく帰って来られた喜びに浸る3人だった。
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by maadienne
| 2007-05-13 01:39
| Hijaze-vous?
【シャイブ・ルハ】
5台、9人。アイホスピタルに9時集合で出発。
後継者育成ツアーの一環、行く先はヒミツというとんでもない企画だったのだが、そこはGPSのトレーニングを兼ねているので、ウエイポイントさえダウンロードしてしまえば予想はつく…はず。
GPS持ってないのに、なぜか参加する予定になっていたMZNが来ない。電話連絡もなし。怒れると同時に、来なくてくれてありがとう!と言わずにはいられない。
行程のほとんどが高速道路、なんのためのGPSトレーニング?と思ってしまうが、何しろ参加車はほとんどが初心者だし、まあ近場っていう企画者のリクエストもあったので、夫はそのご希望通りにウエイポイントを準備したという訳。
企画者Lが綿密にスケジューリング、それぞれの参加車には質問表が渡されて、かなりの気合いが感じられる。おまけに、リーダー心得の箇条書きまで出来てるし。これは今後、クラブで活かされるべきノートだろう。出発前のミーティングでは、GPSだけでなく、無線機の使い方、コンボイ走行でのルールなどなど、初心者のうちにしっかり学ばねばならないことばかり。
最初は、Pがリーディング。
まず、集合場所の駐車場から、高速道路に出なくてはいけない。そこが一番難しかったりして。ディラブ方面へ高速道路を下り、さらに同じリーダーで進む。
途中、夫が急に車を路肩に止めて、他の参加車の反応をみる。一度目は完璧に無視された。沙漠だったらどーするんだろう…。でも、二度目は皆、止まって待ってた。それでなくては。
サテライトディッシュの基地を過ぎたあたりから、ANはもう目的地が分かっていたんじゃないだろうか。それでも知らないふり。
工事中みたいな土盛りがしてあって、オフロードになれない…。
頑張れよ! そのためにウエイポイントがあるんじゃないか!
ようやく目的地に近くなる。でも、地表が石だらけで、池までは歩くことになった。
春先にも来たこの池、春より水量が増えているのは不思議だ。
水に浮いていた藻は消えていたけど、カエルも赤とんぼもたくさんいる。
ANとその友人、夫と、どんどん上のプールに上って行ってしまった。
残されたのは太った人ばかり。これって差別なんじゃない?と、疲れてる私は迷わず居残ることに。
気温はもう40度近くにまでなっているんだから、少しは加減すれば良いのに…。
すぐに戻って来たけど、やっぱ今日はGPS講習の日だっていうのは忘れて欲しくないなあ。
さ、昼にしようと移動を始めたら、AN号のタイヤがパンク。信じられない…。YOKOHAMAなのに…。
夫曰く、
「いくらYOKOHAMAタイヤだって、ずーっと変えてなかったらパンクもするさね」。
素晴らしくステキな木陰を発見、ランチスポットには完璧だ。
食事の後には、今日の参加証明書が配られた。
カワイイバッジももらって、まるで小学生のグループ学習みたい。
帰りの道も、ウエイポイント通りに進む。
DQ外のコンビニで無線機を回収してお別れ。
講習会にしては物足りない気もするが、初めてリードする人たちにはドキドキの体験だったのだろうか。
次はもう少し難易度を上げて、ターマックで行くグラフィティ・ロック2なんて良さそうだ。
5台、9人。アイホスピタルに9時集合で出発。
後継者育成ツアーの一環、行く先はヒミツというとんでもない企画だったのだが、そこはGPSのトレーニングを兼ねているので、ウエイポイントさえダウンロードしてしまえば予想はつく…はず。
GPS持ってないのに、なぜか参加する予定になっていたMZNが来ない。電話連絡もなし。怒れると同時に、来なくてくれてありがとう!と言わずにはいられない。
行程のほとんどが高速道路、なんのためのGPSトレーニング?と思ってしまうが、何しろ参加車はほとんどが初心者だし、まあ近場っていう企画者のリクエストもあったので、夫はそのご希望通りにウエイポイントを準備したという訳。
企画者Lが綿密にスケジューリング、それぞれの参加車には質問表が渡されて、かなりの気合いが感じられる。おまけに、リーダー心得の箇条書きまで出来てるし。これは今後、クラブで活かされるべきノートだろう。出発前のミーティングでは、GPSだけでなく、無線機の使い方、コンボイ走行でのルールなどなど、初心者のうちにしっかり学ばねばならないことばかり。
最初は、Pがリーディング。
まず、集合場所の駐車場から、高速道路に出なくてはいけない。そこが一番難しかったりして。ディラブ方面へ高速道路を下り、さらに同じリーダーで進む。
途中、夫が急に車を路肩に止めて、他の参加車の反応をみる。一度目は完璧に無視された。沙漠だったらどーするんだろう…。でも、二度目は皆、止まって待ってた。それでなくては。
サテライトディッシュの基地を過ぎたあたりから、ANはもう目的地が分かっていたんじゃないだろうか。それでも知らないふり。
工事中みたいな土盛りがしてあって、オフロードになれない…。
頑張れよ! そのためにウエイポイントがあるんじゃないか!
ようやく目的地に近くなる。でも、地表が石だらけで、池までは歩くことになった。
春先にも来たこの池、春より水量が増えているのは不思議だ。
水に浮いていた藻は消えていたけど、カエルも赤とんぼもたくさんいる。
ANとその友人、夫と、どんどん上のプールに上って行ってしまった。
残されたのは太った人ばかり。これって差別なんじゃない?と、疲れてる私は迷わず居残ることに。
気温はもう40度近くにまでなっているんだから、少しは加減すれば良いのに…。
すぐに戻って来たけど、やっぱ今日はGPS講習の日だっていうのは忘れて欲しくないなあ。
さ、昼にしようと移動を始めたら、AN号のタイヤがパンク。信じられない…。YOKOHAMAなのに…。
夫曰く、
「いくらYOKOHAMAタイヤだって、ずーっと変えてなかったらパンクもするさね」。
素晴らしくステキな木陰を発見、ランチスポットには完璧だ。
食事の後には、今日の参加証明書が配られた。
カワイイバッジももらって、まるで小学生のグループ学習みたい。
帰りの道も、ウエイポイント通りに進む。
DQ外のコンビニで無線機を回収してお別れ。
講習会にしては物足りない気もするが、初めてリードする人たちにはドキドキの体験だったのだろうか。
次はもう少し難易度を上げて、ターマックで行くグラフィティ・ロック2なんて良さそうだ。
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by maadienne
| 2007-05-05 20:24
| Hijaze-vous?